晴と褻

HALE to KE LIVE 1

10年来の友人が、人生をかけた(笑)、イベントをオーガナイズします。 そして、フライヤーを僕が担当しました。

 僕は、若いときからいろんなイベントのフライヤーを作ってきました。頼んでくる人たちは、やる気のある人たちばかりで、その度に、パワーを頂いてきました。赤字覚悟でイベントを開催し、そのシーンを盛り上げたいという気持ちに答えてやりたいという一心で、僕もフライヤーのデザインを考えました。上手くいったイベントもあれば、ダメだったモノもありました。 

イベントを主催するには勇気がいります。今まで、僕にフライヤーを頼んできた人たちがどういう気持ちでイベントをしていたか、実際の所は別として、僕はそう感じていました。こんな田舎で音楽のイベントをしようと言うのだからリスクはあります。その勇気にデザインで答えたいとも思っていました。

 イベントが成功したという知らせを聞くと、自分にも自信がついたし、かんばしくなかったと聞くと、フライヤーのせいかな?と自信喪失に陥ったりもしました。ホント、一喜一憂してたな〜。

 で、僕はイベントに行ったら、他のイベントのフライヤーを持って帰ってきます。まあ、職業のせいかも知れませんが、フライヤーにはいろんな思いが詰まっています。シーンを盛り上げたいという思いや、デザインで一旗揚げたいという思いや、その地域で一番の店になりたいという思いなどなど、単なる紙切れですが僕にはそんな思いの詰まったフライヤーを見過ごすことができないのです。

 今回、デザインした「HALE to KE LIVE in NAGASAKI」のフライヤーにもいろんな思いが詰まっています。もし、街で見かけたら是非手にとって、そしてLIVEに足を運んでいただけたら最高です。そのなにげない行動が、街に活気を取り戻すと信じてやみません。



 「HALE to KE LIVE in NAGASAKI 新世界の鼓動」

 2011年7月10日(日)
 場所 長崎グラバー園 (雨天決行) 
 開場 18:30 / 開演 19:00 終演 20:30 
 入場料 大人 ¥4,500- 子供 ¥3,500- (小中高生) ※小学生以下は無料

 HALE to KE HP : http://www.swingbox-tokyo.com/haletoke/news/

posted by : HIROYA INOUE | Works | 2011.05.09 Monday 18:26 | comments(1) | trackbacks(0) |
童子苑

豊田市美術館6

豊田市美術館の敷地内に「童子苑」と茶室がある。 これも、谷口吉郎の手によるモノで、立礼席でお茶もいただけるようになっている。


  豊田市美術館7

まずはお茶を頂き、と、やっぱり細部の納まりが気になりますね。天井を見ると天井と壁の間に隙間をみつける。デザインかな・・・と。そして、和室を観るときは寸法の取り方に興味が向かいます。敷居や鴨居の見付、落とし掛けの大きさ、巾木の高さ、建具の桟木の大きさ・・・。部屋の大小にあわせて細部の寸法が微妙に変えてあったりします。僕は材料よりも、各部位の寸法の取り方に興味が向かいますね。職人の感性が端的に表れる所です。いくら良い材料を使っても、サイズを見間違えると大味な空間になってしまいます。成金趣味のような・・・。逆に言えば、茶室は細部の寸法に気を遣って造れるから贅沢な空間と言えます。普段の仕事ではそこまでこだわれませんからね。


  豊田市美術館8

朝早っかったせいか、他の見学者もなく、ご厚意に甘えて、茶室の隅々まで見せていただきました。広間の天井と壁の間にも隙間がある。思い切って聞いてみると「空調の吹き出し口です」とのこと。空調の吹き出し口は厄介者ですから、上手く処理してあってお見それ致しました!


  豊田市美術館9

「童子苑」には離れの小間の茶室もあって、しかも自由に見学可能。小間の茶室はなかなか見学できないことが多いのですが・・・。ほんと小間は「好みが」が反映される面白い空間ですね。和室というジャンルを超越していて、空間の勉強になりますね。 良い茶室をみるとなんだかモチベーションが上がってきます。本当に!

posted by : HIROYA INOUE | Museum/Gallery | 2011.04.23 Saturday 22:21 | comments(0) | trackbacks(0) |
豊田市美術館

豊田市美術館1

先月に名古屋に行ってきた。

 そして、足を伸ばして豊田市へ・・・。豊田市と言えば日本が誇る世界最大の自動車メーカー「TOYOTA」のお膝元。そこに「豊田市美術館」がある。

設計は谷口吉生。

調べてみると、平成7年に竣工。当時から谷口吉生の代表作として、雑誌メディアで紹介されていたが、何かピント来るモノがなかった。谷口吉生の美術館は「丸亀市猪熊弦一郎現代美術館」が好きで若いときに見に行ったが、その後に出来たこの美術館はあまり興味がわかなかった。雑誌を見る限り、なんでそんなに騒がれるのか理解できなかった。しかし、実際に行ってみて、ヤラレテしまった(笑)。

  豊田市美術館2

美術館のへのアプローチ。

建物と対面するなり「他の建築とは違う」オーラがびんびん伝わってくる〜。スケール感が今までみた建築とは明らかに違います。「しまった!もっと早くみておけばよかった」という後悔・・・。それから中へ入って、時間があったので「展示でも見て帰ろうか」と思っていたことなど、すっかり忘れて、施設内の無料で入れる範囲を興味がおもむくままにウロウロ。係員の視線に気付き、2階から外へ出る(笑)。

  豊田市美術館3

外へ出たら、屋外展示の企画展のガラス張りの彫刻?作品の間を抜けてたらこの風景。ランドスケープのデザインはピーター・ウォーカーがしているらしい。ミニマルだけども包容力のある外部空間。天気が良かったせいか、1日いても良いなと・・・思うくらい素晴らしい風景が広がる。

  豊田市美術館4

高橋節郎館の中庭。ただ壁で覆われた空間なのに緊張感があります。

  豊田市美術館5

内部の撮影はなかなか難しく・・・。白が綺麗だった。

常設のジョセフ・コスースの"分類学(応用) No.3"とジェニー・ホルツァー"豊田市美術館のためのインスタレーション" 

帰ってから気付くのですが、自ら撮った写真は、雑誌よくみるアングルと全く一緒(笑)。みるセンスが一般的と言うことか・・・。 

いや〜、しかし、ほんと綺麗な美術館でした。今まで体験した空間の最高のものなだったなぁ。これは、実際に体験してみて初めて解るもの。いままで建築をみていて、雑誌と実物のギャップが激しい時がたまにあるけれどこれはその最たるものだった。良い方で。

posted by : HIROYA INOUE | Museum/Gallery | 2011.04.18 Monday 21:49 | comments(0) | trackbacks(0) |
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